日本にもハエはたくさんいますが、ツェツェバエに比べるとかわいいものです。
ツェツェバエは、熱帯アフリカのほぼ全域で見られる大型のハエで、病原菌の伝染に大きくかかわっています。
人や動物の血液を吸うとき、何らかの病気に感染した宿主から病原体を抽出し、それをまた別の宿主へと注入するのです。
ツェツェバエが蔓延している土地では、家畜の代わりに原始的な農具を使って作業しなければなりません。
ハエにより伝染した病気で家畜が死んでしまうからです。
貧困に苦しむアフリカ地域の多くは、ツェツェバエが原因となっています。
モコモコした見た目からつい触ってしまいそうですが、この生物は「アメリカで最も危険なケムシ」として有名です。
びっちりと生えた体毛には強い毒性があり、触れてしまうと熱い針で刺されたような激痛が走ります。
刺さったトゲの数や患部によって痛みが異なりますが、ひどい時は痛みが数日つづきます。
ただしサザンフランネルモスの成虫はまったくの無害です。
2020年10月にはアメリカバージニア州での大量発生が問題視されていました。
湿度の高い熱帯域に分布し、おもにインド、パキスタン東部、スリランカ、ネパールで見られます。
サイズは5~10センチと大きくはありません。
しかし、その毒は肺や心血管系にダメージを与え、肺水腫を引き起こし、死に至ることもあります。
とくに小さな子供が危険で、死亡率は最大40%、おもな症状は、嘔吐、発汗、筋肉のけいれん、不整脈、ショック症状などです。
人に居住地にも入り込んでくるので、現地ではとても危険視されています。
世界最大のムカデであり、体長は平均して20~30cm、最大で40cmを越えるという巨大種です。
ブラジルやペルーといった南米の熱帯雨林に生息し、捕食できるものなら何でも食べてしまいます。
現地では、スズメやコウモリ、ネズミを食べている姿も目撃されているとか。
ムカデが持つ強力な毒素は、15倍の大きさの獲物を30秒で殺してしまうほどです。
2014年には、ベネズエラの4歳の子どもが亡くなっています。
コロンビア太平洋岸の熱帯雨林のみに生息する固有種。
サイズはとても小さくて、成体でも2.5センチほどにしかなりません。
ところが、彼らは、1匹で10人の成人男性を死亡させるに足る毒を持っています。
その毒素は「バトラコトキシン」といい、体内に入ると神経系をこわして筋肉の誤作動を引き起こし、心臓発作に至ります。
コロンビアの先住民は何世紀にもわたって、この毒を矢先に塗りつけて吹き矢にしていました。
そこから、今の名前がついています。
本種は、「地球上で最も有毒な生物」としてギネス世界記録に認定されています。
オーストラリア東部のシドニーに生息、全長は足を含めて10センチほど。
強酸性の「ロブストキシン」という毒素をつくり、一度かまれると重篤な症状に陥り、最悪は死に至ります。
ところが、彼らの毒は人やサルなどには有効であるものの、おもな外敵であるトカゲや鳥にはなぜか効き目がありません。
そのことから、毒を保有する理由も議論されています。
「世界最小の毒クラゲ」として有名で、オーストラリア近海に分布します。
成長しても1立方センチほどにしかなりません。
ところが、その小ささのせいで存在に気づかず、被害にあうダイバーも多いです。
敵に向けて針を発射し、刺された方は「蚊に刺されるより少し痛いくらい」の痛みしか感じません。
それで処置が遅れ、死亡するケースも多々あります。
おもな症状に、頭痛や吐き気、高血圧、肺水腫、不整脈などがあり、総称して「イルカンジ症候群」と呼ばれます。
青色の円模様で彩られた美しいタコですが、こちらも危険度マックスの海洋生物です。
日本の南西諸島~オーストラリアに分布しています。
「テトロドトキシン」という神経毒をつくり出し、かまれると身体麻痺や呼吸困難に陥ります。
1匹で成人男性26人を死亡させる毒を持ち、効果的な解毒剤はありません。
危険を察知すると円模様の色が変わるので、見かけた際は注意が必要です。
インド洋・太平洋西部の熱帯域に分布し、日本でも小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に生息しています。
体長は30~40センチにもなり、サンゴ礁など浅い場所に隠れています。
岩肌のようなデコボコした皮膚を持っているので、カモフラージュにはもってこいです。
背中には13本のトゲが生えており、それぞれに2つの毒袋があります。トゲはブーツの靴底を貫通するほど頑丈です。
致死量はわずか18mgで、体組織の壊死、麻痺、ショック、重度の痛みを引き起こします。
世界の暖流海域に生息し、日本にもいます。
約500種が知られており、見た目の色や模様があざやかなのでコレクションにしたいと思う人も多いですが、絶対に触ってはいけません。
イモガイは神経毒の毒腺がついた針を持ち、何の前触れもなく刺してきます。
サイズが大きいほど毒性が高く、人にとっても危険です。
イモガイは別名「タバコ巻貝(cigarette snails)」とも呼ばれますが、これは「刺されれば、一本のタバコを吸い終える前に死が訪れる」ことから由来しています。
引用元: https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1607945803/